待つ…のみ

限られた場所で暮らし、日々の生活の中で自由にあちこち移動する習慣がなかったかのん
それに加えて、いまだに自力で階段を下りることができないこともあって
我が家に来て1年半となりますが、家の中でも行動範囲がかなり限られています。

なので、2階にある母さんの部屋とKちゃんの部屋を行き来しながら、日がな一日を過ごします。

そんな中、ふと見るとこちらの様子をじーっと見ている時があります。
きっと、「遊んでくれないかなぁ」とか「そろそろ散歩では?」などと思いながら
母さんたちの行動を観察しているのでしょう。

かりんは何か要求があると、前足でチャイチャイして積極的にアピールしていましたが
かのんはとても控えめで、そんなふうに行動で示すことはほとんどありません。

ひたすら待つ、待つ、待つ…のみ。
それ故、なんとなく健気に見えてしまって、ついついこちらが察してしまうのでした。

蹴り蹴り…イケてる?

危険な暑さも少しずつ和らぎ、お出掛けする気にもなってきたので
先日、市内の古墳のある公園へ久しぶりに散歩に行きました。

そうは言っても、この日の最高気温は30度超え。
公園に着いたのが11時前でしたが、人影はありませんでしたので
贅沢にも、ほぼ貸し切り状態でした。

程良い草むらを見つけると、よく蹴り蹴りしていたかりん
その蹴りっぷりは見事なもので、ピーン伸びた後脚が綺麗でした。

が、四肢が短くて、何をやってもドジっ子っぽいかのん
同じように蹴り蹴りしても、何とな~く今ひとつ。
それでも、カメラに収めると、それなりの蹴りっぷりでした。

公園をササッと歩いたあと、近くにある手作り工房のあたりまで
あちこちクンクンするのに忙しいかのんの歩みに合わせて散歩。

帰途に就く頃には、そこそこ汗をかいて疲れた母さんたちでしたが
かのんはまだまだ名残惜しそうでした。
かのんのリクエスト(?)に応えて、また出掛けることにしましょう。

二度目の夏も終わり

この夏は暑さにうんざりしながら過ごす日々でしたが、ふと気づけばもう9月。
でも、まだまだ残暑厳しい毎日となりそうです。

かりんと過ごした夏に比べると、暑さのレベルがグーンと上がったこともあって
かのんと過ごす二度目の夏は、休日のスペシャル散歩もほとんどなし。
かりんだったら、「ねぇねぇ、お出掛けしないの?」と、しつこく催促していたと思いますが
これが普通だと思っている感じのかのんは、催促することもなくイイ子にしています。

昨年の夏に比べると、我が家で過ごすかのんは一段と落ち着きを増してきました。
怖いモノはいろいろあるけれど、母さんたちがいれば何とか大丈夫な感じ。
そんな姿を見て、「うちの子になったなぁ」と思わず顔をほころばせています。

日々少しずつの何気ない積み重ねで、こうして家族になっていくのでしょうね。
我が家の毛むくじゃらの二女は、今日も元気いっぱいです。

ツーショット

かのんを迎えてから、なかなかお会いすることができなかったお気楽日和ふくたくんご一家と
BigなMountainにあるいつものハーブ園でお会いしました。
かりんが旅立つ10日ほど前に穏やかな再会をして以来なので、母さんたちは1年9か月ぶりですが
かのんは「はじめまして!」です。

ご同類を見るや否や、ほぼ例外なくガゥガゥしていたかりんとは対照的な性質のかのんですから
イイ感じに接することができるのでは?…と、母さんたちの期待は高まります。
どうでしょう!
近い距離で、自然な感じで1枚の写真に納まっています。
母さんが夢にまで見た、お友だちとの平和的なツーショットです。

この日は警報が発令されるほどの大雨。
残念ながらランで一緒に走ることは叶いませんでしたが
ちょうど雨の止み間となったので、園内を少しだけ散歩できました。

お尻ではなく、かのんはいきなり相手の口元に顔を近づけるので
「鬱陶しいなぁ」とばかりに嫌がられたりすることが多いのですが
ふくたくんはそんな失礼な挨拶にも動じません。

かのんは自分より大きなお友だちが特に好きなので
ふくたくんのそばにいることができて、とても嬉しかったと思います。
そして、ふくねえさんに優しく撫でてもらって、うっとり~♪なかのん
この、静かで穏やかでゆったりとしたひとときは、夢のような時間でした。

かりん と かのんへの思い

母さんはかのんが可愛くて可愛くて仕方ありません。
その気持ちがこぼれ出るので、「可愛いねぇ♪」「イイ子だねぇ♪」と
一日に何度も何度も、かのんに言わずにはいられません。

でも、かのんを可愛いと思えば思うほど、かりんに申し訳ないような
ちょっとせつない気持ちが湧いてきます。
なぜなら、今、かのんを愛しいと思っている気持ちが
かりんを愛しいと思っていた気持ちを超えようとしている気がするからです。

そして、かのんの仕草や行動を見てかりんを思い出すことはあるけれど
ほんのほんの少しずつ、その思い出の彩度が落ちていっていることに
漠然とした焦りのようなものを感じています。

かりん:3歳>

かりんとの思い出が、かのんとの日々で上書きされてしまうことは決してないけれど
今ここにいるかのんの存在はとてつもなく大きく、その尊さを思い知らされる毎日です。

そんなこんな思いながら、母さんにとっての犬との暮らしはかりんからかのんへと繋がっていき
かりんかのんはその時々で、母さんにとって「一番!」だということに間違いはありません。